意味不明彼氏
* *
「お前、喋ったろ?あの生き物と」
今日からお昼休みは蓮、優、あたし、千明の4人で過ごすことになった。
今までは別々だったが、優の恋愛の応援の為だ。
したくもない応援につき合わされてる…
ってコトだ。
まあ、結局は、優と千明、あたしと蓮みたいなカタチになったけど。
それはそれで、嫌だ…。
「だって、ページがどこかわかんなくてさ…。それを誰かさんとは違ってさあ、教えてくれてさあ、で、今日デートすることになった」
あたしは、一応彼氏の蓮に今日の話の流れを簡単に説明した。
どうせ、勝手に行けとか言われるだろうし。
全く一応彼氏のくせに、他の男と遊べえーみたいな奴なのだから。
「……はあ?何でそうなってるわけ?ふざけんな、断ってこい」
あたしを睨んで低い声でそう言った蓮。
…予想外の反応にあたしは戸惑う。