爽やかエリート御曹司は年下妻を可愛がりたい、愛したい。


「あ、雨ですね……雨宿りしないと、」

「そうだね、あそこに行こうか」


 誠さんが指差したのはこじんまりとした喫茶店だ。今人気の昭和レトロってやつだろうか……そんな感じの喫茶店だ。
 だが、そこに向かおうとしたがいきなり大雨になって行き先変更して近い屋根がある場所へ走った。


「降ってきちゃったなぁ……雨予報じゃなかったのにね」

「ですね、ビチャビチャだ」


 ブラウスだから肌に張り付いて気持ち悪い。このまま家まで我慢はきついな……と思ってキョロキョロすると、今いる場所の建物はまさかのホテルだった。
 このままじゃ、お互い風邪をひいてしまうと思った私は、誠さんにここに入ろうと提案してしまった。


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