爽やかエリート御曹司は年下妻を可愛がりたい、愛したい。
私を「ちゃん」付けで呼ぶ人はあまりいない、唯一誠さんだけだ。
「ま、誠さん……?」
男性の顔を見れば、やはり誠さんでなんでここに誠さんがいるのかどうして今まで会ってくれなかったのか……頭の中はいろんな想いがグルグルと回る。
だが今話をする時間はなく、すでに雅楽の演奏が始まっていて今から参進の儀だ。
斎主様と巫女さんの先導で歩かないといけない。私たちが進まないと参列してくださる方が歩くことができないのだ。だから、私は色々考えてしまっていた脳内を一旦思考を止めて歩き出した。
それから、式が始まり三献の儀が始まる。小中大の三種類の盃でお神酒を飲み交わし夫婦の永遠の契りを交わすというものだ。
一の盃、二の盃、三の盃が終わると指輪の交換をして誓詞を二人で読み上げて……と順調に式は終了した。
退場をすると記念として集合写真を撮影し、あっという間に式が終わった。