爽やかエリート御曹司は年下妻を可愛がりたい、愛したい。
「――おめでとうございます、十六時三十四分受理いたしました」
神社を出て一時間、一度新居に行って婚姻届を記入した。そして、私と誠さんは無事婚姻届を提出することができた。
「これから、どこか食べにいく?」
「えっ、はい。行きたいです……少しお腹空いちゃって」
「だよね、あんまり食べてなかったし」
披露宴でも出されたけど緊張とか着物の締め付けで満腹にはならなかったのだ。気を緩めたらお腹がなってしまう気がする。
「……はい」
「食べたいもの、ある?」
「あっ、えっと……、丼が食べたいです」
「今、なんて? 牛丼って聞こえたんだけど」
「合ってます、牛丼です。なんかお肉食べたい気分で、だから」
我ながら、結婚式後に色気無さすぎだとは思うけど今、無性に食べたい。