爽やかエリート御曹司は年下妻を可愛がりたい、愛したい。
「わかった、新居の近くに牛丼屋さんがあるんだ。そこに行こう」
行き先が決まり、一旦新居に戻ることにした。家に到着して車から降りるとそのまま歩いて牛丼屋さんに向かった。
牛丼屋さんは、時間が早いのもあり空席が目立っていた。
「いらっしゃいませ〜お好きなお席へどーぞ」
店員さんに出迎えられ、奥の席の二人席に座ると二人で向かい合って座った。
メニュー表を見て二人とも「チーズ牛丼にしよ」と声があった時は、少し笑ってしまった。お互いムスッとしていたし、今日初めて笑った気がする。
「お待たせしました〜チーズ牛丼並の味噌汁セット二つです」
手を合わせてから「いただきます」と言い、割り箸を割って食べ始める。チェーン店だから毎度同じ味だけど、やっぱりチーズがトロってしていてとても美味しい。
お腹が空いていたからぺろっと平らげてしまい、十五分ほどでお店を出た。お店を出ると、すぐ近くにあるカフェで持ち帰りのコーヒーとミルクティだけ買ってから家へと帰った。