星みたいな恋をしよう
車のエンジンがかかる音がする。彼は、放っておいたら本気で大学に乗り込んでくるだろう。慌てて絆は言う。

「来なくて大丈夫です!それより、一体何の用事があって電話をしてきたんですか?」

『今夜、デートしよう!』

それは、あまりにも早い二回目のプロファイリングのお誘いだった。



絆はその夜、パブを訪れていた。ここで尾行調査をするためである。

「絆はお酒飲める?」

オスカルに訊ねられ、絆は首を縦に振る。

「はい、大丈夫です」

絆がそう言うと、オスカルは「よかった」と言い、ビールを注文する。店員が持って来たビールを乾杯し、絆はグラスに口をつける。

「おいしい!」

お酒を飲むのが久しぶりで、絆はふわりと微笑む。その様子を見て、オスカルはジッと見て幸せそうに目を細める。

「ここのビールとフィッシュアンドチップス、すごくおいしいって仲間が言ってたんだ。絆と来れてよかったよ」

オスカルはそう言い、ビールをグイと飲む。絆はその様子を見た後、訊ねた。
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