星みたいな恋をしよう
「絆、顔が赤いよ。それはアルコールのせい？それとも俺のせい？」

隣にいるオスカルに、絆の顔の赤さは当然バレてしまう。ニコリと笑いながら訊ねられ、絆は何故か苛立ちを覚えながら「アルコールです！」と答える。オスカルのせいとは、口が裂けても言いたくなかった。

「そっか。なら、もうビールを飲むのはやめておいた方がいいね」

オスカルがそう言うと、絆の前にはビールではなくジュースが置かれる。ビールの代わりに飲めということだろう。

（本当はまだ全然いけるんだけど、仕方ないわね）

絆はジュースをチビチビと飲む。アルコールのような刺激はなく、ただ酸味と甘みだけが口の中に入り込んできた。

「絆、大学はどう？どんな勉強してるの？」

オスカルに訊かれ、絆はその質問に答えていく。大学のことを考えると、嫌でも昼間のアーサーのことを思い出してしまう。ふと、アーサーのことで絆は引っかかることがあった。だが、それが何か思い出せない。
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