星みたいな恋をしよう
「いや〜、でもわかんないよぉ？あの女の子、色んな男に狙われてたみたいだし、ああいうタイプって気を許した相手には抵抗なく股広げてくれそうじゃん？俺もアタックしてみるべきだったなぁ〜」

あまりにも下品で酷い話に、絆の目の前がぼやける。光里はそんな人間ではない。そう怒鳴り付けに行きたいところだが、そんなことをすれば尾行は台無しである。絆はカーディガンを握り、大きく息を吸って耐えようとした。

「あの女、色んな男を振ってたからな。もしかしたらそれで殺されたのかもな。ああいうタイプって知らないうちに恨みを買うんだろ？」

「お前もあの子のこと憎んでたしな。お前が滅多刺しにしちゃったのかなと思ってたよ」

軽い口調でオリバーたちは言い、笑い合っている。それを黙って聞いている絆の目から、耐えられず涙が溢れた。

悲しいこと、苦しいこと、その全ては時間が解決してくれるとよく言われる。だが実際は、被害者遺族の傷は癒える時などないのだ。ふとしたことで、縫われていた心の傷からまた出血が起こる。
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