星みたいな恋をしよう

『Hi！調子はどう？よかったら、一緒にお茶でもしない？』

今日は掃除をして、買い物に行かなくてはと思っていたものの、誰かと会う予定はなかった。このままオスカルのことをずっと考えていても仕方ないな、と思い絆は返信をする。

『お茶したいです。オススメのカフェがあるので、そこでお茶しませんか？』

最近テイラーと見つけたカフェの名前と地図も一緒にエマに送った後、絆は支度をするためにようやくベッドから降りることができた。

白のメロープリーツハイネックトップスの上に淡いブラウンのリブニットビスチェを着て、星がモチーフになっているブレスレットをつけ、メイクを済ませ、バッグを手にする。

「よし、いい感じ！」

エマと話して少しでもオスカルのことを忘れよう、そう思いながら絆は家を出る。どこからか吹いた風がふわりと髪を撫でていく。

エマとお茶をすることにしたカフェは、絆の住むアパートから歩いて十五分ほどの距離である。