星みたいな恋をしよう
「光里姉……!!」

泣きながら名前を呼ぶ。顔を絆が上がれば、光里の目にも涙があった。

「絆!!」

懐かしい声が名前を呼ぶ。懐かしい手が絆の髪を撫でる。絆にとって、全てが懐かしかった。

「絆、置いていってごめんね。寂しい思いをさせてごめん。絆に祝福してもらいたかったのに」

「光里姉!ずっと、ずっと、会いたかった!あたしも光里姉をお祝いしたかった。幸せになってほしかった……」

光里がゆっくりと絆を離す。その顔は泣きながらも優しい笑みを浮かべていた。その隣にアルフレッドが並んで立つ。

「まだ君はこっちに来ちゃダメだ。オスカルを悲しませないでくれ。二人が幸せになることを祈ってるよ」とアルフレッドが言う。

「絆、私と一緒にロンドンに来てくれてありがとう。絆と過ごした日は私にとって宝物だよ。本当に楽しかった!」と光里が言う。

優しい光がまるで太陽のように眩しくなっていく。その光に包まれて、光里とアルフレッドの姿は消えてしまった。
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