星みたいな恋をしよう
「しつこいとかやめてって思っている相手のこと、本当に嫌いだったらそんな顔をして普通考える?」

テイラーの言葉が絆の心に入り込む。絆の顔には、熱があった。



家に帰ってからも、昼間のテイラーの言葉が絆の頭から離れなかった。掃除をしていても、洗濯物を畳んでいても、テイラーの言葉とオスカルのことが浮かんでしまう。

「テイラーが変なことを言うから……」

このままではレポートにも支障が出てしまうのではないかと思い、絆は息を吐いた後、望遠鏡を取り出す。誕生プレゼントに大切な人に買ってもらったものだ。

『これで見たら、星がずっと綺麗に見えるよ!』

今はもう懐かしい言葉を思い出しながら、望遠鏡を手に絆は家を出る。向かったのはこのアパートから徒歩五分ほどの距離にある公園だ。

公園はかなり広く、滑り台やジャングルジムなどたくさんの遊具が設置されている。休日や夕方は多くの子どもで賑わっている場所だが、すっかり日の暮れたこの時間帯は絆しかいない。
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