星みたいな恋をしよう
こんな甘ったるく笑ってしまうような台詞を平気で言い、アプローチをするのは一人しかいない。

「オスカルさん、いい加減に離してください！！」

絆が目を覆ったままの手を退けようとする。だが、セメントで固められたかのように動かない。絆が抵抗している間に、オスカルは絆の体に片方の手を回し、抱き締める。

「数日、絆に会えなかったんだよ？少し充電させて？」

「させません！離して！」

絆が大きな声で否定し、拒否すると「オスカル、いい加減にしなさい！」とエマが怒り、彼を引き剥がしてくれた。

「絆、大丈夫？」

「ええ、まあ……」

エマが心配げに絆に駆け寄り、絆はホッとしながら息を吐く。その様子にオスカルは少し不満そうだった。

「酷くない？俺が変質者みたいじゃん」

「いきなり抱き付くなんて、変質者と変わりませんよ」

FBIなのにそんなことも想像できないのか、と絆は呆れてしまう。だがオスカルを見ていると、先ほど抱き締められた感触を思い出してしまう。
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