星みたいな恋をしよう
オスカルはただ黙って絆のプロファイリングを聞いていた。絆が話し終わると、オスカルは水を飲んで言う。

「絆のプロファイリングだと、犯人は相当ずる賢く大胆不敵な人物になるね。なら、アーサーは犯人とは言えないかな」

「そうですね……」

アーサーの行動を見て、分析したオスカルはすぐに見抜いたのだろう。彼が、大犯罪を犯せるような器ではないことを。

まだ事件を解決するには程遠い道のりなのだろう。だが、こうしていくつもの可能性を潰していった先に真実はあるのだ。

「絆、カップルはジェラートサービスで貰えるんだって。やったね!」

「オスカルさん、あたしたちは付き合っていません。そういう設定です!」

こうして、一人目の尾行は終わった。






< 96 / 151 >

この作品をシェア

pagetop