【受賞】国をあげて行う政策によって付き合いを始めた二人のお話。
「それでもあなたの魔力解放は充分ではなかった。得意とする水属性は、それなりに操ることはできたかもしれませんが、その他の土と火についてはほんの少し。土の塊を投げつけたり、弱い火を起こしたりする程度。だから、その二属性については武器への魔法付与はできなかった。そうですよね?」
クリスが確認をしてくるものだから、フローラはコクンと頷く。
「ところが、再び、あなたの魔力が解放されるときがきた」
「え?」
フローラはまた声をあげる。フローラ自身には、そのきっかけに心当たりがないのだ。
「私と身体を繋げたときですよ」
耳元で囁かれたと思うと、クリスは耳朶を唇で噛んできた。
「ひゃっ」
フローラは思わず肩をすくめてしまう。顔を背けて、耳から彼の口を離そうと試みるものの、クリスの手が伸びてきてフローラの顎をがっちりと押さえこんだ。と、同時に唇に何か柔らかいものが触れる。
「……んっ」
クリスは彼女の顎をしっかりと押さえて、逃げないようにと固定している。
フローラは唖然としてクリスの顔を見つめていた。彼が唐突にこのような行為に出た意味がわからなかったからだ。
クリスが確認をしてくるものだから、フローラはコクンと頷く。
「ところが、再び、あなたの魔力が解放されるときがきた」
「え?」
フローラはまた声をあげる。フローラ自身には、そのきっかけに心当たりがないのだ。
「私と身体を繋げたときですよ」
耳元で囁かれたと思うと、クリスは耳朶を唇で噛んできた。
「ひゃっ」
フローラは思わず肩をすくめてしまう。顔を背けて、耳から彼の口を離そうと試みるものの、クリスの手が伸びてきてフローラの顎をがっちりと押さえこんだ。と、同時に唇に何か柔らかいものが触れる。
「……んっ」
クリスは彼女の顎をしっかりと押さえて、逃げないようにと固定している。
フローラは唖然としてクリスの顔を見つめていた。彼が唐突にこのような行為に出た意味がわからなかったからだ。