【受賞】国をあげて行う政策によって付き合いを始めた二人のお話。
「なぜ、私はクリス様に抱かれなければならないのですか?」
顔を赤く染めたまま、ぐっとフローラはクリスを睨みつけた。クリスにそうされるのは嫌ではないのだが、とにかく説明が欲しい。クリスは頭の中で理解しているかもしれないが、フローラにはわからないことがたくさんあるのだ。
「言ったでしょう? あなたは私に抱かれて、達することでその魔力を解放することができる。あなたにはまだ封じられている魔力があります。それは、ブレナン殿もあなたの魔力を鑑て、そう感じたと言っておりましたね」
これ以上赤くなるところはないだろう、と思っていたのに、フローラは耳の先と首元まで赤く染め上げてしまった。
「そ、その……。ブレナンさんは、私の……、魔力とクリス様の関係についても、ご存知、ということですか?」
「そうですよ。何も恥ずかしがる必要はありません。ブレナン殿は私とあなたのことを心から祝うと言っていましたので」
「クリス様はそうかもしれませんけど」
やはり、他の人にそういった関係を知られるというのはものすごく恥ずかしい。
「そういうことで。今からあなたを抱いてもいいですか?」
「ですから、どういうことですか? クリス様は、私の魔力のために私を抱くのですか?」
フローラの心のどこかにズキッと引っかかっていたもの。魔力の解放になったきっかけ。
顔を赤く染めたまま、ぐっとフローラはクリスを睨みつけた。クリスにそうされるのは嫌ではないのだが、とにかく説明が欲しい。クリスは頭の中で理解しているかもしれないが、フローラにはわからないことがたくさんあるのだ。
「言ったでしょう? あなたは私に抱かれて、達することでその魔力を解放することができる。あなたにはまだ封じられている魔力があります。それは、ブレナン殿もあなたの魔力を鑑て、そう感じたと言っておりましたね」
これ以上赤くなるところはないだろう、と思っていたのに、フローラは耳の先と首元まで赤く染め上げてしまった。
「そ、その……。ブレナンさんは、私の……、魔力とクリス様の関係についても、ご存知、ということですか?」
「そうですよ。何も恥ずかしがる必要はありません。ブレナン殿は私とあなたのことを心から祝うと言っていましたので」
「クリス様はそうかもしれませんけど」
やはり、他の人にそういった関係を知られるというのはものすごく恥ずかしい。
「そういうことで。今からあなたを抱いてもいいですか?」
「ですから、どういうことですか? クリス様は、私の魔力のために私を抱くのですか?」
フローラの心のどこかにズキッと引っかかっていたもの。魔力の解放になったきっかけ。