【受賞】国をあげて行う政策によって付き合いを始めた二人のお話。
クリスが跪いて、フローラの顎に手をかけそれを少し上向きにさせる。それから身体を横にすると、その口元からこぽっと水が溢れてきた。
「ゲホッ……」
フローラがいきなり咳込み始める。
「フローラ、わかりますか?」
「え、と。クリス?」
「フローラ、気が付いたか?」
「と、ブレナンさん? え、ジェシカ様は?」
「ジェシカ様なら無事だ。君のおかげだな」
フローラがゆっくりと身体を起こそうとするとクリスが背中を支える。フローラは激しく咳込んでから、ゆっくりと呼吸を整える。
そして、一つ、くしゃみをした。身につけていた衣類はすっかり水で濡れてしまっている。
クリスは自分のローブを脱ぐと、ふわりとフローラにそれをかけた。
「濡れた衣類を脱いでください、と言いたいところですが。さすがにここでは」
いくら薄闇の空間でも、ここから出た時のことを考えたら素肌にローブはいろいろと問題がある。クリス的に。
「ゲホッ……」
フローラがいきなり咳込み始める。
「フローラ、わかりますか?」
「え、と。クリス?」
「フローラ、気が付いたか?」
「と、ブレナンさん? え、ジェシカ様は?」
「ジェシカ様なら無事だ。君のおかげだな」
フローラがゆっくりと身体を起こそうとするとクリスが背中を支える。フローラは激しく咳込んでから、ゆっくりと呼吸を整える。
そして、一つ、くしゃみをした。身につけていた衣類はすっかり水で濡れてしまっている。
クリスは自分のローブを脱ぐと、ふわりとフローラにそれをかけた。
「濡れた衣類を脱いでください、と言いたいところですが。さすがにここでは」
いくら薄闇の空間でも、ここから出た時のことを考えたら素肌にローブはいろいろと問題がある。クリス的に。