【受賞】国をあげて行う政策によって付き合いを始めた二人のお話。
連れていかれた場所は五日前にも足を踏み入れた、クリスとの出会いの場となったあの部屋。今日も錚々たるメンバーが面を重ねていた。
「お待たせしてしまって申し訳ありません」
珍しく、クリスがそう言葉を発した。
「いや。気にするな。それよりもフローラ嬢、身体の方は問題ないか?」
「あ、はい」
国王の言葉にフローラは頷く。そして促されたソファへと腰を下ろす。そこに顔を連ねているのは、やはり五日前と同じメンバーであった。
「ああ、団長。あなたがここにいるということは、闇魔法の使い手を捕まえたということですか?」
クリスがノルトに気付き、声をかけた。
「ああ。捕まえた。あいつらには感謝だな」
ノルトの言うあいつらとは、クリスに向かって二次元発言を連発していた光魔法を使うことができる魔導士たちのことだろう。
「それで、犯人はナッティ・イオールで間違いはないのですね?」
クリスが尋ねると、ノルトは苦しそうに笑った。
「なんだ、気付いていたのか」
「フローラとあの王女をあそこに閉じ込めたのはナッティという侍女であることを、フローラが証言しました。同じことを尋ねれば王女も同じように答えると思いますが」
「お待たせしてしまって申し訳ありません」
珍しく、クリスがそう言葉を発した。
「いや。気にするな。それよりもフローラ嬢、身体の方は問題ないか?」
「あ、はい」
国王の言葉にフローラは頷く。そして促されたソファへと腰を下ろす。そこに顔を連ねているのは、やはり五日前と同じメンバーであった。
「ああ、団長。あなたがここにいるということは、闇魔法の使い手を捕まえたということですか?」
クリスがノルトに気付き、声をかけた。
「ああ。捕まえた。あいつらには感謝だな」
ノルトの言うあいつらとは、クリスに向かって二次元発言を連発していた光魔法を使うことができる魔導士たちのことだろう。
「それで、犯人はナッティ・イオールで間違いはないのですね?」
クリスが尋ねると、ノルトは苦しそうに笑った。
「なんだ、気付いていたのか」
「フローラとあの王女をあそこに閉じ込めたのはナッティという侍女であることを、フローラが証言しました。同じことを尋ねれば王女も同じように答えると思いますが」