【受賞】国をあげて行う政策によって付き合いを始めた二人のお話。
その言葉に顔を歪めているのはもちろん国王。王女付きの侍女が犯人であるということが、この王城内の警備体制の緩さを露呈しているようなものだからだ。
「ですが、ナッティは昔からジェシカ様付きの侍女だったはずですが」
少なくとも、フローラが彼女の護衛騎士として任命されたときには既にナッティはジェシカに付いていた。
「ああ、だから油断した」
アダムが頷く。
「恐らく彼女は覚醒型の魔導士です。何代か遡ると、闇魔法の使い手がいました」
クリスの言葉に、頷くのはノルトだ。
「あの……。それで、ナッティはどうなるのでしょうか」
フローラはそれが気になっていた。彼女がジェシカに行った仕打ちは許せるものではないが、あのナッティがという信じられない気持ちがまだ心のどこかにはある。
「それはこれから決める」
アダムが腕を組んで答える。
「恐らく処刑は免れないだろうな」
「……っ」
何か言葉にしたいフローラだが、喉元にそれが閊えてしまって出てこない。
「ですが、ナッティは昔からジェシカ様付きの侍女だったはずですが」
少なくとも、フローラが彼女の護衛騎士として任命されたときには既にナッティはジェシカに付いていた。
「ああ、だから油断した」
アダムが頷く。
「恐らく彼女は覚醒型の魔導士です。何代か遡ると、闇魔法の使い手がいました」
クリスの言葉に、頷くのはノルトだ。
「あの……。それで、ナッティはどうなるのでしょうか」
フローラはそれが気になっていた。彼女がジェシカに行った仕打ちは許せるものではないが、あのナッティがという信じられない気持ちがまだ心のどこかにはある。
「それはこれから決める」
アダムが腕を組んで答える。
「恐らく処刑は免れないだろうな」
「……っ」
何か言葉にしたいフローラだが、喉元にそれが閊えてしまって出てこない。