【受賞】国をあげて行う政策によって付き合いを始めた二人のお話。
「フローラ一人の方がいいだろう。他にも女性騎士を一人つけよう」
「では、隣の部屋で様子をみているのは?」
 クリスはどうしてもフローラのことが気になっていた。あの闇魔法の使い手と対峙して、彼女の力が暴走しないかということも気になる要因の一つ。と同時に、闇魔法の使い手がどのような人物だろうという興味もある。
 それなら問題ないだろう、とブレナンが言うので、アダムも渋々と承諾する形になった。
「では、ナッティの処分については、フローラが事情を確認してからの決定ということで、良いな?」
 アダムの言葉に、そこにいた一同は重々しく頷くのだった。
< 210 / 254 >

この作品をシェア

pagetop