【受賞】国をあげて行う政策によって付き合いを始めた二人のお話。
「ナッティ」
フローラの声が静かに響く。隣の監禁部屋の声は、この監視部屋にまで届くようになっている。だが、監視部屋の声は監禁部屋には届かない。
今までピクリとも反応をしなかったナッティが、顔をあげた。
「やっぱり、同じ女性の方がいいんですかね。本当、さっきまで全然反応しませんでしたからね」
女性魔導士の話に少しだけ耳を傾けながらも、クリスの目はじっとフローラを追っていた。
「ナッティ。ジェシカ様をあそこに閉じ込めて、殺そうとしたのはあなたね」
フローラの声に、ナッティがピクリと反応する。顔を上げ、じっとフローラを見上げる。
「どうして、そのようなことを?」
「どうして? 決まってるでしょ? あんたの大事な人だからよ。幸せそうな顔をしたお姫様。その幸せからどん底まで落ちる顔が見たかったのよ」
ナッティの顔つきが一変した。目をギラギラと輝かせ、やっと獲物を見つけたぞと言わんばかりのその表情。
「どうしてって、私のほうが聞きたいわ。どうして、あんたのような女がクリス様のお相手なわけ? 本当に邪魔なのよ、あんた」
そこでナッティはすっと立ち上がる。
「ねえ、なんであんたがクリス様と付き合ってるわけ?」
フローラの声が静かに響く。隣の監禁部屋の声は、この監視部屋にまで届くようになっている。だが、監視部屋の声は監禁部屋には届かない。
今までピクリとも反応をしなかったナッティが、顔をあげた。
「やっぱり、同じ女性の方がいいんですかね。本当、さっきまで全然反応しませんでしたからね」
女性魔導士の話に少しだけ耳を傾けながらも、クリスの目はじっとフローラを追っていた。
「ナッティ。ジェシカ様をあそこに閉じ込めて、殺そうとしたのはあなたね」
フローラの声に、ナッティがピクリと反応する。顔を上げ、じっとフローラを見上げる。
「どうして、そのようなことを?」
「どうして? 決まってるでしょ? あんたの大事な人だからよ。幸せそうな顔をしたお姫様。その幸せからどん底まで落ちる顔が見たかったのよ」
ナッティの顔つきが一変した。目をギラギラと輝かせ、やっと獲物を見つけたぞと言わんばかりのその表情。
「どうしてって、私のほうが聞きたいわ。どうして、あんたのような女がクリス様のお相手なわけ? 本当に邪魔なのよ、あんた」
そこでナッティはすっと立ち上がる。
「ねえ、なんであんたがクリス様と付き合ってるわけ?」