【受賞】国をあげて行う政策によって付き合いを始めた二人のお話。
「よくよく調べたらね。私のご先祖様に、闇魔法の使い手がいたの。だったら私にもその力が備わっているのではないかしらって、調べて、願って。そうしたらほら。ご先祖様と同じように私にも闇魔法の力が備わったのよ」
そこでナッティはフローラを突き放した。
ドサッと音を立ててフローラはよろめき、お尻をついた。
ナッティは顔を歪めながらフローラに近づき、その憎らしい足を自分の足で踏みつけた。そこから逃げるな、とでも言うかのように。
「闇魔法の使い手なんて貴重でしょ? これならクリス様の相手にふさわしいと思わない? あんたなんかよりもね」
ナッティから歪んだ色の気が放出されそうになることに気付いた。クリスは監視部屋を見上げた。あの二人が闇魔法を拘束しているはずだが、あの表情から察するにそろそろ限界ということだろうか。
「フローラ。闇には闇です」
「クリス」
「クリス様」
クリスの姿を見つけたナッティは少し気を緩めた。その隙にフローラは足に力を入れ、踏まれていた足を解放する。ナッティはその反動でよろめいた。
すっと立ち上がったフローラは、微細に魔力の制御を始める。
そこでナッティはフローラを突き放した。
ドサッと音を立ててフローラはよろめき、お尻をついた。
ナッティは顔を歪めながらフローラに近づき、その憎らしい足を自分の足で踏みつけた。そこから逃げるな、とでも言うかのように。
「闇魔法の使い手なんて貴重でしょ? これならクリス様の相手にふさわしいと思わない? あんたなんかよりもね」
ナッティから歪んだ色の気が放出されそうになることに気付いた。クリスは監視部屋を見上げた。あの二人が闇魔法を拘束しているはずだが、あの表情から察するにそろそろ限界ということだろうか。
「フローラ。闇には闇です」
「クリス」
「クリス様」
クリスの姿を見つけたナッティは少し気を緩めた。その隙にフローラは足に力を入れ、踏まれていた足を解放する。ナッティはその反動でよろめいた。
すっと立ち上がったフローラは、微細に魔力の制御を始める。