【受賞】国をあげて行う政策によって付き合いを始めた二人のお話。
そうやって二人でしばらく考え込んだ後。
「封じられた魔力」
いきなりノルトが口にした。
「封じられた魔力?」
クリスが尋ねる。
「ああ。少しだけ思い出した。魔導士には、相手の魔力を封じ込めることができる魔導士もいるらしい」
「いるらしい、というのは?」
「俺も実際にお目にかかったことが無いからだ。それに考えてみろ。相手の魔力を封じ込めるんだぞ? そんなこと、やられてもみろよ。俺もお前も魔法が使えなくなる。つまり、ただのひ弱な人間になるってことだ」
ただのひ弱な人間。そう、魔導士は魔法が使うことができなくなればそうなってしまう。それだけ魔法に頼っている、ということ。
「封じられた魔力が突然解放された、そういうことをおっしゃっていますか?」
「ま。そういう可能性もあるっていう話だな」
そこでノルトは冷めたお茶を口に含んだ。クリスが選んだ女性というだけでも興味があるのに、その魔力を封じられていたとしたら、もっと興味が沸いている。
「封じられた魔力」
いきなりノルトが口にした。
「封じられた魔力?」
クリスが尋ねる。
「ああ。少しだけ思い出した。魔導士には、相手の魔力を封じ込めることができる魔導士もいるらしい」
「いるらしい、というのは?」
「俺も実際にお目にかかったことが無いからだ。それに考えてみろ。相手の魔力を封じ込めるんだぞ? そんなこと、やられてもみろよ。俺もお前も魔法が使えなくなる。つまり、ただのひ弱な人間になるってことだ」
ただのひ弱な人間。そう、魔導士は魔法が使うことができなくなればそうなってしまう。それだけ魔法に頼っている、ということ。
「封じられた魔力が突然解放された、そういうことをおっしゃっていますか?」
「ま。そういう可能性もあるっていう話だな」
そこでノルトは冷めたお茶を口に含んだ。クリスが選んだ女性というだけでも興味があるのに、その魔力を封じられていたとしたら、もっと興味が沸いている。