【受賞】国をあげて行う政策によって付き合いを始めた二人のお話。
「ならば、出会いの機会を設けるというのはいかがだろうか」
国王は言った。それは自分の経験から基づくものでもある。
「出会いの機会。つまり、見合い? ということでしょうか?」
経済大臣が言う。
「ですが、見合いをしても、失敗している者たちを数多く見てきています。特に、その騎士団と魔導士団の人間たちは」
見合いは出会いのきっかけ。だが、そのきっかけを元に結婚まで辿り着くような人たちは数少ない。お互いを知るうちに、どこか目に余るところが出てくるらしい。特にその騎士団と魔導士団に所属するような人間たちには、その傾向が強いようだ。一般的な見合いよりも失敗している確率が高い。
「ならば。最初からある程度、相性の良い者同士を見合いさせたらどうだろうか」
また国王が言った。
「例えば、どのように?」
宰相が尋ねた。そう、その『どのように』が重要である。
「そうだなぁ。例えば、性格や趣味などを把握して、それらが合いそうな人間同士をくっつける、というか」
ふむう、と苦し紛れに国王は発言する。本当に苦しい言い訳のようにも聞こえる。
国王は言った。それは自分の経験から基づくものでもある。
「出会いの機会。つまり、見合い? ということでしょうか?」
経済大臣が言う。
「ですが、見合いをしても、失敗している者たちを数多く見てきています。特に、その騎士団と魔導士団の人間たちは」
見合いは出会いのきっかけ。だが、そのきっかけを元に結婚まで辿り着くような人たちは数少ない。お互いを知るうちに、どこか目に余るところが出てくるらしい。特にその騎士団と魔導士団に所属するような人間たちには、その傾向が強いようだ。一般的な見合いよりも失敗している確率が高い。
「ならば。最初からある程度、相性の良い者同士を見合いさせたらどうだろうか」
また国王が言った。
「例えば、どのように?」
宰相が尋ねた。そう、その『どのように』が重要である。
「そうだなぁ。例えば、性格や趣味などを把握して、それらが合いそうな人間同士をくっつける、というか」
ふむう、と苦し紛れに国王は発言する。本当に苦しい言い訳のようにも聞こえる。