【受賞】国をあげて行う政策によって付き合いを始めた二人のお話。
「気にしないで、フローラ。私は面白いものを見せてもらったから」
うふふ、と可愛らしく笑っているのも間違いなくこの国の第一王女であるジェシカ。
ジェシカがクリスの方に向かって歩いてくる。その後ろには女性の護衛騎士が二人。一人はもちろんフローラ。
クリスはその場から動くことができなかった。目の前を通り過ぎていくジェシカとその護衛騎士達。もちろんクリスの視線はあのフローラを追っているのだが、彼女は凛々しい顔をして前を見据えている。だけど、その前を通り過ぎた彼女の耳たぶがほんのりと赤くそまっていたことにクリスは気付いた。
彼女のことだ。この場にクリスがいて、あの現場を見られたことを物凄く恥ずかしがるのだろう。今から彼女のそんな様子を想像していたら、鬱勃としてきた。
だが、クリスには一つだけ邪魔なものがあったことに気付く。まずはそれを片付けないとな、と思った彼は、くるりと踵を返して研究室へと戻った。
うふふ、と可愛らしく笑っているのも間違いなくこの国の第一王女であるジェシカ。
ジェシカがクリスの方に向かって歩いてくる。その後ろには女性の護衛騎士が二人。一人はもちろんフローラ。
クリスはその場から動くことができなかった。目の前を通り過ぎていくジェシカとその護衛騎士達。もちろんクリスの視線はあのフローラを追っているのだが、彼女は凛々しい顔をして前を見据えている。だけど、その前を通り過ぎた彼女の耳たぶがほんのりと赤くそまっていたことにクリスは気付いた。
彼女のことだ。この場にクリスがいて、あの現場を見られたことを物凄く恥ずかしがるのだろう。今から彼女のそんな様子を想像していたら、鬱勃としてきた。
だが、クリスには一つだけ邪魔なものがあったことに気付く。まずはそれを片付けないとな、と思った彼は、くるりと踵を返して研究室へと戻った。