【受賞】国をあげて行う政策によって付き合いを始めた二人のお話。
****
さて、そのクリスの相手であるフローラ。第一王女の護衛を担当しているわけだが、仕事だからって王女と四六時中一緒にいるわけではない。交代で他の仕事をこなしたり、休憩をとったりする。むしろフローラの場合は、彼女の夜間の護衛の方が専門だった。
だから少し、食堂で休んでいた。
「フローラ」
ブレナンに名を呼ばれた。
「隣、いいか?」
飲み物を手にしたブレナンがそう言った。
「あ、はい。どうぞ」
ブレナンは彼女の父親と同世代だ。それに彼女の魔力に気付いてくれた魔力の恩人でもある。フローラからしたら頭の上がらない人物。
「フローラ、君に確認したいことがあるのだが」
「はい、なんでしょう」
手にしていたカップを置いて、ブレナンに視線を向けた。
「君はあのクリス殿と付き合っているのか?」
「え、えと……」
さて、そのクリスの相手であるフローラ。第一王女の護衛を担当しているわけだが、仕事だからって王女と四六時中一緒にいるわけではない。交代で他の仕事をこなしたり、休憩をとったりする。むしろフローラの場合は、彼女の夜間の護衛の方が専門だった。
だから少し、食堂で休んでいた。
「フローラ」
ブレナンに名を呼ばれた。
「隣、いいか?」
飲み物を手にしたブレナンがそう言った。
「あ、はい。どうぞ」
ブレナンは彼女の父親と同世代だ。それに彼女の魔力に気付いてくれた魔力の恩人でもある。フローラからしたら頭の上がらない人物。
「フローラ、君に確認したいことがあるのだが」
「はい、なんでしょう」
手にしていたカップを置いて、ブレナンに視線を向けた。
「君はあのクリス殿と付き合っているのか?」
「え、えと……」