【受賞】国をあげて行う政策によって付き合いを始めた二人のお話。
「ああ。君自身は気付いていないのか? 少し、魔力が強くなったような気がするのだが」
「強く?」
ああ、とブレナンは頷くのだが、フローラ自身にはそれがよくわからない。
「あ、えと……。はい。クリス様に相談してみます」
「そか」
そこでブレナンは「うおっほん」とわざとらしく咳払いをした。
「まあ、あれだ。クリス殿とうまくいっているなら、それでいい」
「あ、あの……。クリス様から少し魔法も教えていただいているので……。それで、魔力が強くなってしまったのでしょうか」
「何? あのクリス殿から指導を受けているのか?」
そこでブレナンは腕を組んだ。
難しい顔をして、何やら考え込んでいる様子。
「フローラ。機会があったら、そのクリス殿に教えてもらったという魔法を、私にも見せてもらえないだろうか」
「あ、はい。問題はありませんので、いつでも」
「恐らくだが」
ブレナンは、急にその表情を変えた。
「強く?」
ああ、とブレナンは頷くのだが、フローラ自身にはそれがよくわからない。
「あ、えと……。はい。クリス様に相談してみます」
「そか」
そこでブレナンは「うおっほん」とわざとらしく咳払いをした。
「まあ、あれだ。クリス殿とうまくいっているなら、それでいい」
「あ、あの……。クリス様から少し魔法も教えていただいているので……。それで、魔力が強くなってしまったのでしょうか」
「何? あのクリス殿から指導を受けているのか?」
そこでブレナンは腕を組んだ。
難しい顔をして、何やら考え込んでいる様子。
「フローラ。機会があったら、そのクリス殿に教えてもらったという魔法を、私にも見せてもらえないだろうか」
「あ、はい。問題はありませんので、いつでも」
「恐らくだが」
ブレナンは、急にその表情を変えた。