先輩が愛してくれた本当のわたし
リカの頬に触れている航太の手が少しだけリカの顎を持ち上げた。
(あ、これ、ドラマとかでよくあるキス――)
瞬間、航太の影が落ちてくる。
唇に柔くあたたかな感触。
頬を撫でていた手はいつの間にかリカの後頭部へ回って、まるで壊れ物でも触るかのように優しく撫でられる。ゆっくりと、何度も何度も。
唇は啄むように、けれどそれも柔らかくふわふわとしながら角度を変えつつキスをされる。
いつの間にかリカの手は航太のシャツを握りしめていた。
(もっと……してほしい)
なにも考えられない。
ただ、航太からのキスが気持ちよすぎてもっとほしくなる。欲張りになる。
「もっと、する?」
見透かしたかのように囁かれてリカは思わず頬に熱が集まってきた。
「……して、ほしい」
「可愛すぎだろ。それにすっごく色っぽい。なんでそんなに可愛いんだよ」
「そ、そんなこと――」
ない、と否定する前に、リカの唇は塞がれた。
自然と開いてしまった口の隙間から航太の舌が入ってくる。
一瞬ビクリと肩を揺らしたが、腔内を優しく舐められて体の力が抜けそうになった。
けれど航太にしっかりと肩を抱かれているためそのまま受け止める。
「ふぁっ、……んっ」
漏れ出た声は艶っぽく、明らかにリカの口から発せられたというのにまるで自分の声ではないみたいで不思議に思った。
そこに演技など微塵もない。
丸裸のリカがいるのだ。
(なんで、わたし……こんなこと初めて……)
航太はキスをしながらリカの首すじや鎖骨をなぞり始める。
その手がどこを触ろうとも、全く嫌な気にならなかった。
それどころか、もっと触って欲しいと体が欲するのだ。
(あ、これ、ドラマとかでよくあるキス――)
瞬間、航太の影が落ちてくる。
唇に柔くあたたかな感触。
頬を撫でていた手はいつの間にかリカの後頭部へ回って、まるで壊れ物でも触るかのように優しく撫でられる。ゆっくりと、何度も何度も。
唇は啄むように、けれどそれも柔らかくふわふわとしながら角度を変えつつキスをされる。
いつの間にかリカの手は航太のシャツを握りしめていた。
(もっと……してほしい)
なにも考えられない。
ただ、航太からのキスが気持ちよすぎてもっとほしくなる。欲張りになる。
「もっと、する?」
見透かしたかのように囁かれてリカは思わず頬に熱が集まってきた。
「……して、ほしい」
「可愛すぎだろ。それにすっごく色っぽい。なんでそんなに可愛いんだよ」
「そ、そんなこと――」
ない、と否定する前に、リカの唇は塞がれた。
自然と開いてしまった口の隙間から航太の舌が入ってくる。
一瞬ビクリと肩を揺らしたが、腔内を優しく舐められて体の力が抜けそうになった。
けれど航太にしっかりと肩を抱かれているためそのまま受け止める。
「ふぁっ、……んっ」
漏れ出た声は艶っぽく、明らかにリカの口から発せられたというのにまるで自分の声ではないみたいで不思議に思った。
そこに演技など微塵もない。
丸裸のリカがいるのだ。
(なんで、わたし……こんなこと初めて……)
航太はキスをしながらリカの首すじや鎖骨をなぞり始める。
その手がどこを触ろうとも、全く嫌な気にならなかった。
それどころか、もっと触って欲しいと体が欲するのだ。