先輩が愛してくれた本当のわたし
ドキン……ドキン……と心臓が音を立てながら加速していく。
目の前の航太は甘く微笑みながらリカの髪を優しく撫でた。航太に撫でられるたびリカの髪は艶々になっていくような気さえする。
そして、気持ちがいい。
ついそのままとろんと微睡みそうになってしまう。
その手に頭を預けつつ航太を見つめればゆっくりと柔らかな口づけが落とされた。
「ん」
「リカちゃん可愛い」
ほんの少し漏れ出た声さえも航太は掬い取っていく。恥ずかしいやら嬉しいやら、リカはどんな顔をしていいかわからない。
それになんだか体がおかしい。
航太に触れられるたびにじわりじわりと体が熱を帯びていくようで熱くなる。
今日はアルコールだって摂取していないのに――。
「せんぱい……わたし……なんか変?」
「ん? どうした?」
航太は驚いて手を止める。
リカを覗き込めば頬が淡くピンクに染まり、瞳は潤んでキラキラと波打つ。
「やっぱり止めておく?」
「あ、そうじゃなくて……なんていうか……」
リカは航太のシャツをぎゅっと握りしめる。
言い表しようのない感覚はリカが初めて経験するものだった。
エッチは初めてじゃないのに――。
「先輩に触られるとなんかこう、体がぎゅんってなってじゅわってなって私が私でなくなるみたいな……?」
「リカちゃん、それって……感じてるってこと?」
「感じてる? これがそういうこと? なんか初めての感覚で……どうしたらいいかわかんない」
コテンと首を傾げれば航太は声にならない悲鳴を上げた。
「もう、ダメ、ほんとごめんなさい。リカちゃんが可愛すぎて俺はもうダメです」
「えっ? えっ?」
「なあ、俺とのエッチがリカちゃんの初めてのエッチだと思えるくらいに愛し尽くしていい? 過去なんて思い出せないくらいにリカちゃんを愛したい」
航太の手がリカの髪を梳き頬を包んだ。
やわやわと触れる温かい手はリカを慈しむように丁寧で優しい。
「先輩、好き」
「名前で呼んでみて」
「航太……先輩?」
「やばい。俺も体がぎゅんってなった」
目の前の航太は甘く微笑みながらリカの髪を優しく撫でた。航太に撫でられるたびリカの髪は艶々になっていくような気さえする。
そして、気持ちがいい。
ついそのままとろんと微睡みそうになってしまう。
その手に頭を預けつつ航太を見つめればゆっくりと柔らかな口づけが落とされた。
「ん」
「リカちゃん可愛い」
ほんの少し漏れ出た声さえも航太は掬い取っていく。恥ずかしいやら嬉しいやら、リカはどんな顔をしていいかわからない。
それになんだか体がおかしい。
航太に触れられるたびにじわりじわりと体が熱を帯びていくようで熱くなる。
今日はアルコールだって摂取していないのに――。
「せんぱい……わたし……なんか変?」
「ん? どうした?」
航太は驚いて手を止める。
リカを覗き込めば頬が淡くピンクに染まり、瞳は潤んでキラキラと波打つ。
「やっぱり止めておく?」
「あ、そうじゃなくて……なんていうか……」
リカは航太のシャツをぎゅっと握りしめる。
言い表しようのない感覚はリカが初めて経験するものだった。
エッチは初めてじゃないのに――。
「先輩に触られるとなんかこう、体がぎゅんってなってじゅわってなって私が私でなくなるみたいな……?」
「リカちゃん、それって……感じてるってこと?」
「感じてる? これがそういうこと? なんか初めての感覚で……どうしたらいいかわかんない」
コテンと首を傾げれば航太は声にならない悲鳴を上げた。
「もう、ダメ、ほんとごめんなさい。リカちゃんが可愛すぎて俺はもうダメです」
「えっ? えっ?」
「なあ、俺とのエッチがリカちゃんの初めてのエッチだと思えるくらいに愛し尽くしていい? 過去なんて思い出せないくらいにリカちゃんを愛したい」
航太の手がリカの髪を梳き頬を包んだ。
やわやわと触れる温かい手はリカを慈しむように丁寧で優しい。
「先輩、好き」
「名前で呼んでみて」
「航太……先輩?」
「やばい。俺も体がぎゅんってなった」