辣腕海運王は政略妻を容赦なく抱き愛でる【極上四天王シリーズ】
「はいっ。あ、これを部屋に置いてきちゃいますね」
「エレベーターホールで待ってる」
うなずいて自分の部屋へ急ぐ。
このデッキにいるってことは、コウさんも?
偶然に感謝しつつ、部屋に洗濯物を置いてすぐに戻った。
さっきもコウさんを捜して訪れたカフェに入って、今度はあの女性がいないか確認してしまう。姿は見えずホッと息をつく。
コウさんは、オーダーしたバナナスムージーとアイスコーヒーをカウンターで受け取り、それを手にして外の空いている席へ私を進ませて着席した。
「で、どうした? けっこう深刻そうな顔つきをしていたが?」
固定された丸テーブルに飲み物を置いてコウさんは尋ねる。
「ランチを食べているときに、昨日の女性がやって来て、本当の恋人じゃないんでしょう?と言ったんです。もちろん否定しましたよ。昨晩のカンガルーと写した写真を見せたら引き下がってくれました」
話をしていたら、彼女の高飛車な態度を思い出して怒りが込み上げてきた。気分を変えようとバナナスムージーを飲む。冷たくて甘くて、おいしい。
「同じクルーズ船に乗っているから会うこともあるよな……俺がうかつだった。今度彼女に会ったら話をして納得してもらう」
憂いのある表情のコウさんも素敵で、私はテーブルに頬杖をつき「はぁ~」とため息を漏らす。
「イケメンすぎるからいけないんです」
「エレベーターホールで待ってる」
うなずいて自分の部屋へ急ぐ。
このデッキにいるってことは、コウさんも?
偶然に感謝しつつ、部屋に洗濯物を置いてすぐに戻った。
さっきもコウさんを捜して訪れたカフェに入って、今度はあの女性がいないか確認してしまう。姿は見えずホッと息をつく。
コウさんは、オーダーしたバナナスムージーとアイスコーヒーをカウンターで受け取り、それを手にして外の空いている席へ私を進ませて着席した。
「で、どうした? けっこう深刻そうな顔つきをしていたが?」
固定された丸テーブルに飲み物を置いてコウさんは尋ねる。
「ランチを食べているときに、昨日の女性がやって来て、本当の恋人じゃないんでしょう?と言ったんです。もちろん否定しましたよ。昨晩のカンガルーと写した写真を見せたら引き下がってくれました」
話をしていたら、彼女の高飛車な態度を思い出して怒りが込み上げてきた。気分を変えようとバナナスムージーを飲む。冷たくて甘くて、おいしい。
「同じクルーズ船に乗っているから会うこともあるよな……俺がうかつだった。今度彼女に会ったら話をして納得してもらう」
憂いのある表情のコウさんも素敵で、私はテーブルに頬杖をつき「はぁ~」とため息を漏らす。
「イケメンすぎるからいけないんです」