辣腕海運王は政略妻を容赦なく抱き愛でる【極上四天王シリーズ】
コウさんは「本当に?」と再度確かめてくる。
「はい。問題ありません」
「わかった。では申し込みしておく。六時からだったな。部屋まで迎えに行くよ」
「えっと、会場の入口でいいですか?」
迎えに来たときに、祖父母が顔を出さないのはおかしいだろうと考えて口にした。
「OK、入口で待っている」
「もしもあの女性に会ったら、忘れ物を取りに行っているとでも言ってくださいね。じゃあ、パーティーまであと二時間くらいしかないので、部屋に戻りますね」
「ああ。俺はもう少しここにいる」
私は腰を上げ、バナナスムージーのグラスを持ってカウンターの返却口へ向かった。
部屋に戻ってすぐさまクローゼットを開ける。
中には二着のパーティードレスがかかっている。ひとつは継母に『地味よ。いいの?』と言われた、半袖でグレージュの膝丈ドレス。色は地味だけれど、レースが施されていて上品だと思う。
もう一着はペールグリーンで、こちらも落ち着いた色味だ。ノースリーブのふくらはぎまであるミモレ丈で、どちらも今後招待されるかもしれない結婚披露宴などに適しているので、いい買い物だったと思う。
「どっちにしよう……」
クローゼットの前で腕を組んで悩む。
「こっちかな」
手にしたのはペールグリーンのパーティードレス。それをベッドの上に広げてシャワールームへ入った。
「はい。問題ありません」
「わかった。では申し込みしておく。六時からだったな。部屋まで迎えに行くよ」
「えっと、会場の入口でいいですか?」
迎えに来たときに、祖父母が顔を出さないのはおかしいだろうと考えて口にした。
「OK、入口で待っている」
「もしもあの女性に会ったら、忘れ物を取りに行っているとでも言ってくださいね。じゃあ、パーティーまであと二時間くらいしかないので、部屋に戻りますね」
「ああ。俺はもう少しここにいる」
私は腰を上げ、バナナスムージーのグラスを持ってカウンターの返却口へ向かった。
部屋に戻ってすぐさまクローゼットを開ける。
中には二着のパーティードレスがかかっている。ひとつは継母に『地味よ。いいの?』と言われた、半袖でグレージュの膝丈ドレス。色は地味だけれど、レースが施されていて上品だと思う。
もう一着はペールグリーンで、こちらも落ち着いた色味だ。ノースリーブのふくらはぎまであるミモレ丈で、どちらも今後招待されるかもしれない結婚披露宴などに適しているので、いい買い物だったと思う。
「どっちにしよう……」
クローゼットの前で腕を組んで悩む。
「こっちかな」
手にしたのはペールグリーンのパーティードレス。それをベッドの上に広げてシャワールームへ入った。