恋の方程式。(短編)
『もう、葵のこと信じれないよ。』
『俺の気持ちは無視かよ。』

そんな2人の言葉が私の脳裏に浮かぶ。

私はどこで間違えた?
春翔を好きじゃないってウソをついたとき?
結衣を応援するって言ったとき?
それとも春翔を好きになってしまったとき?

もうわけわかんない。
嫌われるならいっそのこと嫌われてしまおう。
そう思っていたはずなのに、なに今さら後悔してんの、私。
こうなるのは、想定内…
「うっ…ううっ……っ」
わけもわからない涙がこぼれ落ちていく。
空が曇り始めてポツリポツリと空から降る水が地面を濡らし始める。
雨だ。
予報では晴れだったのに。

でもありがとう。
私の涙を無かったことにできる。
天気は私の味方をしてくれているんだ。
たとえ私がどんな酷いことをしたとしても。

まさか天気に救われるとは思ってもみなかった
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