恋の方程式。(短編)
6限目、ほんとは世界史の授業だったけど、うちのクラスは修学旅行の計画が遅れているらしく、修学旅行の班決めに変更された。

「結衣、春翔がね一緒の班にならないかって言ってたんだけど、どうする?」
「え!横田くんたち⁈私は大歓迎だよ!」
「そっかじゃあ春翔に行ってくるね」
と言って私は結衣のもとを離れて春翔の方へ行く。
「春翔、結衣が一緒の班でも良いって」
「まじ⁈じゃあ決定な!よろしく」
「うん、よろしくね」
話が終わって自分の席に向かう。
何か視線を感じた。その視線は結衣だった。
「結衣、どした?」
「ねぇ葵。私、横田くんのこと好きかもしれない。」
ドクッ
「え?」
「いや、好きかもじゃなくて、好き!」
私は動揺して固まってしまった。
「おーい!葵!聞いてる?」
「あぁ、うん…聞いてる…」
「ねぇ、私の恋、応援してくれるよね⁈」
私は言葉が出なかった。
ここで応援できないって言うと結衣との関係が悪くなってしまう。
でも…
「葵?大丈夫?」
「…うん。応援するよ…‼︎」
「ほんと⁈よかった!」
どうすることもできず、応援すると言ってしまった。

この判断が後から私を苦しめるとも知らずに。
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