貴方が拾ってくれた恋
その時、ざあっと、一段と強い風が吹いてきた。ちょうど窓の側を歩いていた私たちは、思わず立ち止まって髪を押さえる。桜の花びらがはらはらはらはら舞い込んでくる。

「ちょっと〜風強すぎ!こりゃハンカチも飛んでくわ笑」
「だね…」

しおりんの言葉に苦笑しつつ、この辺りには落ちてなさそうだからと別の場所に探しに行くことにする。あーあ、私のハンカチ、どこいっちゃったの?
< 6 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop