きら×うさ〜想いがつながる7日間〜
「お昼ご飯作るのかぁ。何作ると思う?」

「うーん、やっぱりカレーライスじゃない?」


プリントを黙読している彼にそれとなく尋ねてみたら、定番中の定番料理が返ってきた。

ですよね。キャンプといったらそれですよね。……困ったな。


「相変わらず、神出鬼没な夫婦だよね〜」


頭を抱えていると、前の席のカップルが話しかけてきた。


「いきなりごめんね! カレーって聞こえてきて、思わず反応しちゃった!」


そう言って、てへっと舌を出した、目鼻立ちがハッキリした派手な顔立ちの女の子。
その隣には、おでこが見えた爽やかな髪型の男の子。

両者とも茶髪で、いかにも陽キャな雰囲気が漂っている。


「私、鬼丸美沙子(おにまる みさこ)! で、こっちが」

犬塚翔太朗(いぬづか しょうたろう)です! 宇佐くんと吉良さんだよね? 俺ら402号室に住んでるからよろしくね!」

「そうなんですか⁉ よろしくお願いします!」

「やだもう! そんなかしこまらないでよ! 宇佐くんもよろしくね!」

「うん。よろしく」
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