きら×うさ〜想いがつながる7日間〜
驚く私とは対照的にクールな宇佐くん。

まさかお隣さんだったとは……。挨拶しに行っても出ないから空き部屋かと思ってた。

まぁ、入学して丸3日経ってるのに気づかない私もどうかと思うけど……。


「ってかさ、2人ともSNS見た?」

「SNSって、社内用の?」

「そうそう。宇佐くん達載ってたよ」


自分の鈍さに落ち込んでいると、犬塚くんがスマホ画面を見せてきた。

金の夫婦の卵にふさわしいかを評価する社内用SNS。
ここには七海学園に通う全カップルの写真が載せられている。

セブンオーシャンの社員達が高評価と低評価を付けるシステムになっていて、定期テストの点数に加え、ここで得たいいね数も成績に含まれているんだ。


「あっ、これだよ!」


画面がタップされて写真が大きく表示された。

こ、これは……。


「あははっ! 2人とも顔真っ赤! 可愛い〜!」

「だよな! 『照れ屋さんなきら×うさ』ってタイトルも可愛いし。そりゃ10万いいねも超えるよ〜」

「えっ、10万超えてんの⁉ やばっ!」
< 19 / 45 >

この作品をシェア

pagetop