きら×うさ〜想いがつながる7日間〜
寮内の調理室にて。
お肉を切りながら美沙子ちゃんをなぐさめる。

自分が騒がなければ……と責任を感じている様子。

だけど……。


「最初はサッと洗うだけでいいんだよ」

「へぇ〜」


向かい側でお米を洗う宇佐くんと犬塚くんに視線を移す。

正直、バレて良かったと思ってる。私も美沙子ちゃんも、カレー作るの初めてだから。
私達だけだと時間かかりそうだったし。


「そっちはどう?」

「ちょうど今終わったところだよ!」


具材を全部切り終えたタイミングで、ご飯の準備が終わった男子組がやってきた。

鍋に入れて炒め、水を足して煮る。


「宇佐くん、これ取ったほうがいいよね?」

「そうだね。ちょっと貸して」


アクを取る彼を横から眺める。

改めて見ると、やっぱりかっこいいなぁ。
まつ毛長いし、お肌も綺麗……。


「ん? 何?」

「あ、えっと、手際がいいなぁって」

「そう? ありがとう」
< 25 / 45 >

この作品をシェア

pagetop