きら×うさ〜想いがつながる7日間〜
恋愛関係じゃないって否定してたけど、多分素直になれないだけで、本当は想いを寄せ合ってるんじゃないかな。

ケンカするほど仲がいいって言うし。


「うさ……紫月くんもそう思わない?」


余った食材を棚にしまい、くるっと振り向いて尋ねた。


「……そうだね」


あ、あれれ?

宇佐くんらしいシンプルな返事。なのに……目を合わせてくれなかった。


「どうした……? あっ、もしかしてカレー、辛かった⁉」

「いや。慣れない環境に少し疲れただけ。お腹は元気だから安心して」


慌てて尋ねると、優しい口調で返して2階に上がっていった。

なんだ、疲れてただけか。そりゃそうだよね。特殊な学校で特殊な行事が続いたんだから。

お腹は無事で良かったけど、まだ週の半分。やっと折り返し地点を過ぎたばかり。

明日は午後まで授業だし、明後日は遠足があるから、体力を温存しておかないと。

彼がゆっくり休めるように、いつもより1時間早く布団に入ったのだった。
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