きら×うさ〜想いがつながる7日間〜
焦れったい2人を眺めていると、クラスメイト達がやってきた。

風船割りの写真で高評価を得たからか、一夜にして注目の的になってしまったようで。登校すると、みんなから声をかけられるようになった。


「ありがとう」

「くぅ〜っ! やっぱレベルがちげーなぁ! さすが御曹司!」


バシッと肩を叩いた男子生徒。
その瞬間、心臓がドキッと音を立てた。


「どこでそれを……」

「あぁ、なんか他のクラスに、宇佐くんと同じ中学だった人がいるんだって」


同じ中学……⁉
そんなはずは……俺以外でここを受験した人は他にいなかった。

一体誰が──。


「おー、宇佐! 久しぶり!」


すると突然ドアが開き、顔を向けると、短髪の男子生徒が手を振っていた。


「SNSでバズっててビックリしたぜ〜。まさかお前がここにいたとはな」


つかつかと近寄ってきた彼。

日焼けした肌に切れ長の目。
1年ぶりに顔を見たが、記憶に強く残っていたのもあり、誰だかすぐにわかった。


畠中(はたなか)……なんでここに」

「そりゃ金目当てに決まってんだろ! そういうお前は? もしかして再建用の資金目当て?」
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