きら×うさ〜想いがつながる7日間〜
フライパンに敷き詰められたハムの上に目玉焼きが2つ。ん〜いい匂い。少し元気出たかも。

手伝おうとしたのだが、「ここは任せてください」と言われたので、お言葉に甘えて洗顔と着替えを済ませた。


「いただきます!」

「いただきます」


昨日と同様にテーブルを囲み、同居人特製の朝食に手をつける。


「味、どうですか? 辛くないですか?」

「大丈夫。美味しいです。ありがとうございます」


感想を述べると、彼女の顔がふにゃっと緩んだ。

焦げ茶色のセミロングヘアに、小動物系の可愛らしい顔立ち。

セブンオーシャンが開発したマッチングシステムで選ばれた、俺の運命のパートナーなのだそう。


「お口に合って良かったです。お昼は何が食べたいですか?」

「うーん、スパゲッティですかね」


気が早いなと内心ツッコミを入れつつも答えた。

最初は外見の雰囲気から、運命の出会いや結婚に憧れて入学したのかなと思っていた。
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