ハードリップ/オンナ上司はタラコ唇~♥
いよいよ虜
主任のナカダがヤマダ補佐の指摘には肯定しながらも、レジェンヌプロジェクトにおいては極力従来の慣例にとらわれず、積極路線に打って出る方針へ許容の姿勢を示したことで、あとの男3人はほぼそれに右習えの発言に収まっていた。
「…では、皆さんの意見を踏まえて私の考えを端的に述べます。…風間君の練り上げた戦略プランは見事だわ」
「…」
「…レジェンヌを正規な新商品にさせようという情熱と具体的な戦術がミックスされてて、過去の通り一遍なモニターキャンペーンの枠を超えた画期的な企画案だと思う。私としては、ヤマダ補佐から示された懸念のクリアを”並行処置”しながら、風間君の提議したプロジェクト案に沿って、早速走っていこう思う。それで、賛同もらえるかしら?」
”パチパチパチ…”
ヤマダも含め、全員が拍手を以って、中原課長に賛同の意を表した。
だが…、アキはさらに、そのヤマダへ追い打ちをかける…。
***
「…皆の理解には感謝します。そこで、早速PTの立ち上げになるけど、何分、今回は二課の命運をかけた大胆な企画遂行ということで、人員配置も異例の人事を敷こうと思っています」
”人事”の一言で、その場の空気は瞬時に変化した。
「…言うまでもなく、このプロジェクトは今指摘したとおり、スピードと各局面での機敏な各支社の誘導がポイントになります。従って発案者の風間君が決定権限者の裁断のみで迅速に行動に移せるよう、シンプルな指揮系統を要すると考えています。ついては、本PTの責任者は当然私が就くことになるけど、実際に諸工程を先頭だって遂行するのは風間君しかいない訳なので、彼にはPTのチーフでやってもらう。その際、各支社のキャッチに着く風間チーフからの要請や提案次項に関しては、トップの私に直接上申できる権限を付帯させたいと思う。その上で、各人の割り振りだけど…」
”謀られた…!”
おそらくこれが、ヤマダ補佐の胸中だったに違いない。
アキの絵にかいたような畳みかけで、二課のメンバーはアキとトシヤの思惑通りにレジェンヌプロジェクト総力体制へ組み込まれることとなった…。
***
≪課長…、さすがでしたね!見惚れました!カッコよかったです!≫
≪後段2フレーズは社内ではダメ。あなた、図に乗るとつぶされるわよ!≫
≪はい。すいません…≫
中原アキと風間トシヤは、今後社内でもラインを使った密な意思疎通を取り決めたが、意気が上がっていたトシヤは、いきなり女上司に訓読を入れられた…。
”課長…、何しろ動きが早いわ。今日の夕方には、事業推進部長へレジェンヌPT立ち上げの上申に出向くらしいし。その前の午後一番では、総務と各支社を総括する事業統括部を回ってヤマダの指摘してた、試供品キャンペーンの業界規制や支社折衝の社内規定等を確認してくれるそうだ。その際は、単に諸規定を耳に収めるだけでなく、今回のPTに則した特例請願もその場でプッシュしてくると言ってた。要は本社内の根回しだよ。ふう…、やっぱ、ピカピカのキャリアウーマンだって、中原アキは…”
事実上、レジェンヌの試供品推進プロジェクトがスタートしたこの日…。
そう…、この日を境に、風間トシヤはますますその女上司に魅力され、彼女に接すると、どうしようもなくムラムラしてしまう、困った現象が発症する…。
主任のナカダがヤマダ補佐の指摘には肯定しながらも、レジェンヌプロジェクトにおいては極力従来の慣例にとらわれず、積極路線に打って出る方針へ許容の姿勢を示したことで、あとの男3人はほぼそれに右習えの発言に収まっていた。
「…では、皆さんの意見を踏まえて私の考えを端的に述べます。…風間君の練り上げた戦略プランは見事だわ」
「…」
「…レジェンヌを正規な新商品にさせようという情熱と具体的な戦術がミックスされてて、過去の通り一遍なモニターキャンペーンの枠を超えた画期的な企画案だと思う。私としては、ヤマダ補佐から示された懸念のクリアを”並行処置”しながら、風間君の提議したプロジェクト案に沿って、早速走っていこう思う。それで、賛同もらえるかしら?」
”パチパチパチ…”
ヤマダも含め、全員が拍手を以って、中原課長に賛同の意を表した。
だが…、アキはさらに、そのヤマダへ追い打ちをかける…。
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「…皆の理解には感謝します。そこで、早速PTの立ち上げになるけど、何分、今回は二課の命運をかけた大胆な企画遂行ということで、人員配置も異例の人事を敷こうと思っています」
”人事”の一言で、その場の空気は瞬時に変化した。
「…言うまでもなく、このプロジェクトは今指摘したとおり、スピードと各局面での機敏な各支社の誘導がポイントになります。従って発案者の風間君が決定権限者の裁断のみで迅速に行動に移せるよう、シンプルな指揮系統を要すると考えています。ついては、本PTの責任者は当然私が就くことになるけど、実際に諸工程を先頭だって遂行するのは風間君しかいない訳なので、彼にはPTのチーフでやってもらう。その際、各支社のキャッチに着く風間チーフからの要請や提案次項に関しては、トップの私に直接上申できる権限を付帯させたいと思う。その上で、各人の割り振りだけど…」
”謀られた…!”
おそらくこれが、ヤマダ補佐の胸中だったに違いない。
アキの絵にかいたような畳みかけで、二課のメンバーはアキとトシヤの思惑通りにレジェンヌプロジェクト総力体制へ組み込まれることとなった…。
***
≪課長…、さすがでしたね!見惚れました!カッコよかったです!≫
≪後段2フレーズは社内ではダメ。あなた、図に乗るとつぶされるわよ!≫
≪はい。すいません…≫
中原アキと風間トシヤは、今後社内でもラインを使った密な意思疎通を取り決めたが、意気が上がっていたトシヤは、いきなり女上司に訓読を入れられた…。
”課長…、何しろ動きが早いわ。今日の夕方には、事業推進部長へレジェンヌPT立ち上げの上申に出向くらしいし。その前の午後一番では、総務と各支社を総括する事業統括部を回ってヤマダの指摘してた、試供品キャンペーンの業界規制や支社折衝の社内規定等を確認してくれるそうだ。その際は、単に諸規定を耳に収めるだけでなく、今回のPTに則した特例請願もその場でプッシュしてくると言ってた。要は本社内の根回しだよ。ふう…、やっぱ、ピカピカのキャリアウーマンだって、中原アキは…”
事実上、レジェンヌの試供品推進プロジェクトがスタートしたこの日…。
そう…、この日を境に、風間トシヤはますますその女上司に魅力され、彼女に接すると、どうしようもなくムラムラしてしまう、困った現象が発症する…。