阿弥陀仏の呪い
「ねえ。アミダさまって知ってる?」
サクラちゃんはメガネをいじりながら得意気な顔で言いました。
「アミダさまって、アレだろ? 最近、時々話題に出る都市伝説の……」
アオイちゃんはぶっきらぼうに反応します。
「ね、ね……。こわい話でしょ? やめてよう……」
その横ではカエデちゃんが泣きそうな顔をしていました。
カレンちゃんはそんなカエデちゃんを見るとクスクスと意地悪そうに笑い、目配せして、サクラちゃんに話の続きを促します。
私は「またか」と思いました。
サクラちゃんも、カレンちゃんも、カエデちゃんがこわい話が苦手なのを知っていて、わざとこういう話を始めるのです。
いつもは私と親友のマーヤちゃんがそれとなく話を変えるのですが――、
でも、今回だけは、止める気にはならなかったのです。
アミダさまの話は私もあやふやにしか聞いたことがなく、一体どういう話なのか、正確なところを詳しく知りたい気持ちもあったのです。
私の隣にいたマーヤちゃんも興味津々といった感じでした。
――今となっては仕方のないことですが。
もし、このとき、私が強くサクラちゃんを止めていれば……
あんな恐ろしいことには、ならなかったのかもしれません……。
サクラちゃんはメガネをいじりながら得意気な顔で言いました。
「アミダさまって、アレだろ? 最近、時々話題に出る都市伝説の……」
アオイちゃんはぶっきらぼうに反応します。
「ね、ね……。こわい話でしょ? やめてよう……」
その横ではカエデちゃんが泣きそうな顔をしていました。
カレンちゃんはそんなカエデちゃんを見るとクスクスと意地悪そうに笑い、目配せして、サクラちゃんに話の続きを促します。
私は「またか」と思いました。
サクラちゃんも、カレンちゃんも、カエデちゃんがこわい話が苦手なのを知っていて、わざとこういう話を始めるのです。
いつもは私と親友のマーヤちゃんがそれとなく話を変えるのですが――、
でも、今回だけは、止める気にはならなかったのです。
アミダさまの話は私もあやふやにしか聞いたことがなく、一体どういう話なのか、正確なところを詳しく知りたい気持ちもあったのです。
私の隣にいたマーヤちゃんも興味津々といった感じでした。
――今となっては仕方のないことですが。
もし、このとき、私が強くサクラちゃんを止めていれば……
あんな恐ろしいことには、ならなかったのかもしれません……。