阿弥陀仏の呪い

「刑事さんっ！」


私たちは二人とも秋葉原刑事のふくよかな身体へと抱きつきました。

緊張の糸が切れて思わず涙が溢れ、私たちは秋葉原刑事の胸の中でぐすぐすと泣いていました。


「おおっと……。まあまあ、お二人とも、だいじょうぶですか？　どこか痛いところなど、ありませんか？」

「刑事さん……！」


むろん、外傷はありません。

ですが、そんなことよりも――！


「信じて、信じてください！　アミダさまが、アミダさまが……！」

「へっ！？　あ、ああ……、いや、アミダさまのことなら、もちろん私は信じてますけどねえ。はははは」


――良かった！

刑事さんはアミダさまのことを信じてくれる！

もちろん、秋葉原刑事がアミダさまの呪いに対抗できるかどうかは分かりません。

しかし、秋葉原刑事はとりあえず信じてくれたのです！

第一ステップはクリアーしたのです！


「刑事さん、落ちついて聞いてください……。アオイちゃんも、カレンちゃんも、サクラちゃんも、カエデちゃんも、みんな、アミダさまにゴクラクに連れて行かれたんです……」

「えっ！？　ご、極楽に……」

「そうなんです……。私たちがナムアミダブツを唱えてしまったばかりに……」

「ちょ、ちょっと待ってくださいよ、お二人とも！」