ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
 その二人の励ましが、デジャブーみたいで驚かされた。

 クラウスみたい。

 また、クラウスのことが思い出されてしまった。

「はい。笑顔でがんばります。ジークとシュッツがついていてくれるのでしたら安心ですから」

 二人に笑顔を見せてから、前を向いた。

 それから、ログハウスへ向かって歩を進めた。
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