ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「お誕生日おめでとうございます」
「お義母(かあ)様、おめでとうございます」

 歓声と拍手が飛んできた。

 まさしく、飛んできたという形容がピッタリ。

 どういう状況なのか理解出来ず、頭の中が真っ白になってしまった。

 当然、頭も体も固まってしまっている。

 凄い衝撃があり、気がついたら両脇から抱きしめられていた。

「いまかいまかとお待ちしておりました」
「やっとお会い出来ました」
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