ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「リタ、あなたはそそっかしいから」
「そうよね」

 二人は、クスクス笑い始めた。

 笑い方が可愛いわ。それに栄えすぎている。

「さあ、食堂に行きましょう。バースデーパーティーの準備は整っています」
「腕によりをかけてお料理を作りました」

 二人は、わたしの手をそれぞれ握ってひっぱりはじめた。 
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