ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「お義母(かあ)様、お気に召しませんでしたか?」
「お義母(かあ)様、こういうサプライズはお嫌いでしたか?」

 リタとゾフィが席を立ちかけたので、慌てて首を振った。

 この人たちなら大丈夫。

 恐怖なんて抱く必要はない。心配や不安は杞憂にすぎない。

 正直に話をした。

 自分の気持を、それから思いを。その上で、四人に感謝の意を伝えた。

 見ず知らずの自分の為に、誕生日を祝ってくれったこと。それから、温かく迎えてくれたこと。
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