ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「例の件、手配出来たそうよ」
「おお、そうか。それはよかった」
「はやいな。さすがは陛下だ」

 リタがジークとシュッツに謎めいた報告をすると、二人は手を叩いてよろこんだ。

「詳細は後程になりますが、あなたの誕生日の贈り物をみなで考えたのです」

 ジークに言われ、心の底から驚いてしまった。
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