ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
とりあえず、居間で話をすることになった。
長椅子に皇帝とわたしが並んで座り、ローテーブルを挟んだ向かい側にはジークとリタが座った。ゾフィとシュッツは、ふつうの椅子をひっぱって来てそれに腰かけた。
「『獅子帝』の正体がこれ、なんだよな」
ジークは、右手を閃かせて皇帝を示した。
「義母上。誤解のないよう伝えますと、陛下の態度はどんなレディに対してもというわけではありません。まぁ、たしかに男性に対してよりかは不愛想ではありますが。すくなくとも、メロメロ状態なのは義母上が初めてのことです」
長椅子に皇帝とわたしが並んで座り、ローテーブルを挟んだ向かい側にはジークとリタが座った。ゾフィとシュッツは、ふつうの椅子をひっぱって来てそれに腰かけた。
「『獅子帝』の正体がこれ、なんだよな」
ジークは、右手を閃かせて皇帝を示した。
「義母上。誤解のないよう伝えますと、陛下の態度はどんなレディに対してもというわけではありません。まぁ、たしかに男性に対してよりかは不愛想ではありますが。すくなくとも、メロメロ状態なのは義母上が初めてのことです」