ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「われわれの家族になってくれたあなたに、いまからいろいろ話をしなければならないのです。その前に、誕生日の贈り物のことを伝えておきたいのです」

 ジークは、ヤンチャ系の美しい顔にやわらかい笑みを浮かべた。

「プレゼントなどと、そのお気持ちだけいただいておきます」
「陛下、あなたが伝えますか?」
「いや、ジーク。まだドキドキがおさまらない」
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