ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「ええ、ゾフィ。その通りです」
「もちろん、暗殺の仕事です」
「ああ、暗殺ですね……」

 ゾフィが「当然でしょう、それが何か?」的にサラッと言ったものだから、納得しそうになってしまった。

 暗殺って?

 ああ、なるほど。ジークとシュッツが、彼女たちにだれかの暗殺を命じたときに出会ったわけね。
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